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通訳案内士のハロー通訳アカデミー閉鎖の波紋

通訳案内士のハロー通訳アカデミー閉鎖の波紋

 

語学で唯一の国家試験「通訳案内士」の予備校最大手であるハロー通訳アカデミーが、2011年2月28日を持って閉鎖されました。

 

あまり「通訳案内士」などと言う国家試験を聞いた事がない方が多いでしょうが語学での国家試験はこれだけです。

 

以前までは、「通訳ガイド」と言っていましたが2005年に発表された通訳ガイド試験の制度改革で「通訳案内士」となりました。同時に英検1級合格者は筆記試験免除となり、合格者も大幅増となりました。

 

「通訳ガイド」時代の合格率はわずか3〜5%ほどでしたが、「通訳案内士」となり20%へと合格者も増加しました。

 

この試験は難関の国家試験の一つ、試験内容は地理・日本史・一般常識・英語(語学)・2次試験の面接と、合格するにはかなりの時間を掛けませんと突破できません。

 

この試験の合格者は、通訳ガイドとしての独占業務が保障されています。
逆に言いますと、この試験に通っていない人が業務としてお金を頂いて通訳ガイドをすることは違法をなります。
しかし、通訳案内士法改独占業務により今後この資格を持っていない人でも通訳ガイドを出来るようにする方向性となりました。

 

現実は、この資格を持っていない人がツアーなどで通訳ガイドをしているのが現状で、この手のもぐりでやっている方の総数があまりに多く(秋葉原などではこのような方がいないと商売になりません)、政府でも観光国日本を目指して多くのガイドが必要になることを踏まえ、今まで違法だったものを合法にして行く予定です。

 

「通訳案内士」は難関の国家試験でもあるにも関わらず、年収が100万円以下の方が80%を占めています。難関を突破して収入が無いのでは趣味でこの試験を受けているようなものです。何故このような状況にあるかと言いますと現実社会では、この資格を持っていない人が通訳ガイド業務をしており、資格者が入る隙間がほとんど無いのが現状だからです。

 

今後の「通訳案内士」の受験者激減とその資格の有名無実化を踏まえてハロー通訳アカデミーは閉鎖を考えたものだと思います。

 

ちなみに、通訳通訳案内士コースのある学校は、CEL(NHKのトラッドジャパンなどを担当している江口さんで有名)と富士通訳ガイドアカデミーの2校のみとなります。

 

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